山の暮らしとごはん

じゃがいも と そら豆のコロッケ

雨降りの翌朝。
燦々と太陽の光が大地を照らし、草木花たちはみずみずしくより鮮やかに己の色を放つ。

田んぼに行くと、マコモダケの葉が青々と成長していた。
マコモダケというのはイネ科の植物で、秋になると根元に実をつける。

排毒作用が高く、家では葉っぱを時々刈り取っては、お茶にして飲んでいる。
(お茶用には、本来であれば夏の終わりから秋頃のものが適しているのだが)

お茶を出した後の葉は、お風呂に浮かべて身体を癒す。
飲んで、風呂に浮かべて。大事に使う。

自宅のある山に戻ると、刈り取ったマコモダケの葉を麻紐で小さな束を作って纏め、
お日様に照らした。
大量に刈り取って一気に干しておけば手間が省けるのだが、
カビてダメにするのをなるべく防ぎたいので、ちょっとずつこまめに作り足す。

作業が一旦落ち着いたところで、今日のお昼ごはんの支度にとりかかる。

《今日のお昼ごはん》

✴︎マコモ茶で炊いたおむすび
 梅干し と 自家製麻炭発酵味噌を添えて
✴︎じゃがいも と そら豆のコロッケ


# 04 じゃがいも と そら豆のコロッケ

『じゃがいも と そら豆のコロッケ』 (4人分)

材料
じゃがいも・・・5〜6個
そら豆・・・10房
クミンシード・・・適量 (パウダー可)
コリアンダーパウダー・・・適量
塩・・・少々

衣用
薄力粉・・・60g
水・・・80cc
塩・・・少々
パン粉

揚げ油

〈作り方〉

1. じゃがいもをよく洗い、皮ごと茹でる。(または蒸す)
  そら豆を房から外しておく。
2. 別の鍋に湯を沸かし、塩を少し加え2-3分程度茹でる。


3. じゃがいもに火が通ったら、皮を剥いてボールに移す。
  そら豆と調味料(塩、コリアンダーパウダー、クミンシード)を加え、軽く潰しながら混ぜる。

4.コロッケのタネの形を整える。

5. 水溶き薄力粉を作る(薄力粉、水、塩をボールでよく混ぜる)。
  水溶き薄力粉→パン粉の順で衣をつける。

6. 170℃位の油で揚げる。


天日干ししていたマコモダケの葉をヤカンで沸かし、マコモ茶を煮出したら米、昆布、塩と一緒に鍋で炊く。
米が炊けたら、おむすびを優しくむすんで。
そら豆を入れたサクサクコロッケを揚げて。
梅干しと2年熟成させた麻炭発酵味噌をそえたら完成
「いただきます。」

Writer

 

【 NINO 】            

フードディレクション 〈食・農・暮らし〉自然の美しさを生かした食の提案。foodstyling、catering、料理教室など。 まるしん農園コンセプターとして食と自然を楽しむ体験イベント企画運営。

【 まるしん農園 】          

海と山に囲まれた大磯町で循環型農業を営んでいます。 循環・ご縁・美味しい・安心・楽しいを大切に日々実験中。