山の暮らしとごはん

ミントとアマランサス入り肉団子

暑い日が続きます。
朝と夕方の水撒きを入念にしてみますが、動物達も少々暑さに参っているようです。
昨夜は、昼間と打って変わって控えめなセミの鳴き声と共に、裏山からイノシシの鳴き声が聞こえてきました。

ここ10年程
食べ物を探しに、野生のイノシシやシカが頻繁に見られるようになりました。
獣害対策として、町も専門家さんを呼んで対策などを施してはいますが、私達1人1人が意識をより高めなければなと思ってはいます。
生態系を狂わしているのは私達人間だという事。ついつい忘れがちだと思います。
「怖い!危ない!」という気持ちと同時に、「可愛い」という気持ちが湧き上がり、最終的に「美味しそう‼︎」という気持ちでいっぱいになるというのは人間の性なのでしょうか。
人間とはなんと呑気で勝手な生き物なのでしょう。



裏山のパパイヤの成長とイノシシの足跡を確認しつつ、たくさんのミントと青みかんを摘んできました。


今回はミントを使ってさっぱり肉団子を作ります。

# 09 ミントとアマランサス入り肉団子

『ミントとアマランサス入り肉団子のレシピ』

材料
豚肉・・・300g
アマランサス ・・・30g
ミント・・・ 10g
玉ねぎ・・・小1個
ショウガ・・・1.5片

〈A〉
卵・・・1個(今回烏骨鶏卵の為2個使用)
片栗粉・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
白味噌・・・大さじ1
島コショウor粗挽き黒胡椒・・・適量
塩・・・適量

揚げ油・・・適量
目の細かいザルまたは茶こし(アマランサスを洗う用事)

〈作り方〉

1. アマランサスを目の細かいザルや茶こしに入れ水で洗う。
2. 鍋に水・塩ひとつまみ・アマランサスを入れ、10〜15分程茹でる。


3. 水分が少なくなってきたら火を止め、蓋をして蒸らす。
(水分が減らない場合は、木べらなどで混ぜ水分を飛ばす)


*写真のアマランサスは、レシピの量より多めに炊いてます
4. 玉ねぎ、ミント、ショウガをみじん切りする。


5. ボールに豚肉、茹でたアマランサス、4のみじん切りした材料、〈A〉を入れ粘りが出てくるまで手でかき混ぜる。


6. 5の具材を丸め、油であげる。


*チリソースやハーブソルトをつけても美味しいです。
*余分に炊いておいたアマランサスは、サラダやスープ、ご飯に混ぜても美味しいです。
胃腸を整える働きのあるミントと、栄養たっぷりのアマランサスが入った肉団子で夏バテ予防に!


【アマランサス】
近年、スーパーフードなどと言われているキヌアと同様に、バランスの良い栄養価、グルテンフリー・低アレルギーな穀物の一種です。
〈心と身体に栄養をもたらす穀物〉
鉄分、亜鉛、ビタミンB6、マグネシウム、葉酸、カルシウム、ミネラルが豊富。貧血、PMSの緩和、美肌効果、ホルモンバランスや精神のバランスのを整えたりなど。
女性や妊婦さん、小さなお子さんにも嬉しい食品のようです。

数年前、逗子の自然食品店で働いていた事があるのですが、逗子という土地柄がそうなのか食や身体に関する意識の高い方が特に多かった覚えがあります。
近隣の保育園や小さなお子さんを持つお母さん、お年寄りの方も自然とアマランサスを購入されるのを目にしました。
栄養や食についての捉え方は様々だとは思いますが、何事もバランスよく適量に。
季節の食材などを取り入れながら、心と身体が元気になるお料理を作りたいものです。

いつの日か、自分達の手で狩猟したイノシシ肉を使う時が来るのかな。などと想像しながら。
野菜、野草、魚、肉問わず。
改めて命を分けて頂くという事を考えた一日でした。

Writer

 

【 NINO 】            

フードディレクション 〈食・農・暮らし〉自然の美しさを生かした食の提案。foodstyling、catering、料理教室など。 まるしん農園コンセプターとして食と自然を楽しむ体験イベント企画運営。

【 まるしん農園 】          

海と山に囲まれた大磯町で循環型農業を営んでいます。 循環・ご縁・美味しい・安心・楽しいを大切に日々実験中。