山の暮らしとごはん

烏骨鶏の卵と枝豆のピクルス

秋晴れの空。青々とした広大なキャンパスに、真っ白な雲のカラーが映える。
この日は湧き水を汲むため、早朝から近場の山に車で向かった。
町を抜け、曲がりくねった峠を登っていく。
見晴らしの良い高台の休憩所が見えたらあともう少し。

もう夏は通り過ぎたはずだが、太陽の熱が肌を刺すようにジリジリと照らしてくる。
美しい眺めに癒され一息ついてから、再び水源を目指す。
10分程車を走らせると、目的地へ到着。

背の高い木がそびえ立つ、深い山の中にこの水源はある。
先程の太陽の熱量と打って変わって、冷んやりとしたなんとも心地よい空気が辺りを包む。
水を汲み終えると、家路を急いだ。
夏の終わりにたっぷり採れた枝豆を友人達に配る為だ。
配り歩く最中。
逗子のタップルームで友人達と合流。
“KOKUMAI FARMHOUSE”という名が付けられたビールを頂く。


逗子で友人が営むブリュワリーが、農園で採れた黒米を使ってビールを仕込んだのだ。

product by Yorocco Beer
美味しい‼
コクがあって、なんとも味わい深い
ヨロッコのビールを始めて口にした時の衝撃は、今だに忘れられない。
「これがビールなんだ」と。
味はもちろん、素材を選びや生産者さんとの出会い、作る工程、熟成されたビールがお店さんやお客さんに辿り着くまで。
一つ一つにストーリーがギッシリと詰まっている。
ビールに込められた作り手の愛情と、田んぼの風景を重ねながら友人たちとしばし堪能する。
家に戻ると、枝豆と汲んできた湧き水を使って、ピクルスを仕込む事にした。

# 11 枝豆と烏骨鶏の卵のピクルス
『枝豆と烏骨鶏の卵のピクルス レシピ』
材料
卵・・・適量(烏骨鶏の卵10個)
枝豆・・・適量(房つきで300g位)
塩・・・適量(枝豆、卵を茹でる用)
A ピクルス液
水・・・150g
酢・・・150g(千鳥酢使用)
てんさい糖・・・30g
醤油・・・15g
塩・・・小さじ1
ローリエ・・・1-2枚
鷹の爪・・・1本
島コショウ・・・適量
(無くてもok。粒胡椒の場合は3粒位)
保存用の瓶
〈作り方〉
1. ピクルス液をつくる!
Aの材料を鍋に全て入れ、中火で沸騰させる。
弱火にして5分ほど煮たら液を冷ましておく。


2. 茹で卵をつくる!
鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩適量と卵を入れる。中火にして12分ほど茹でる。
冷水にとり、冷ましておく。冷めたら殻を剥く。



3. 枝豆をゆでる!
房つき枝豆を流水でよく洗う。
塩で軽く揉む。鍋に湯を沸かし、適量の塩と枝豆を入れて5分程度茹で、ザルにあけ冷ましておく。
*塩は揉む時用と茹でる用合わせて、枝豆の総量の4%が適量。







4. 保存用の瓶の中に茹で卵と剥いた枝豆を入れたら完成。
*ピクルス液に漬けたら冷蔵庫で保存。3日目以降美味しく頂けます。





《身体が喜ぶ嬉しい効果》
・・・枝豆
栄養たっぷり!疲労回復、二日酔い予防、むくみ予防効果などなど、ビールのお供にはぴったりですね。
・・・烏骨鶏の卵
血液をサラサラにしたり、糖尿病や認知症予防、美容効果などなどこちらも身体に嬉しい効果も期待できるようです。
ちなみに烏骨鶏の卵は、普通のニワトリと比べ産卵数も少なく大変貴重な卵なのです。
まるしん農園では、エサも全て手作り
畑で農薬を使わずに育てた季節の美味しい野菜と、おからと米ぬかで作った手作りの発酵飼料を鳥に食べさせています。
・・・酢
ダイエット効果、抗菌作用、疲労回復、腸内環境を整えたり血液の上昇を抑える効果のある”酢”がたっぷりのピクルス。夏の間に疲れた身体をデトックスする効果がありそうですね!
近所に住む友人から。
枝豆やお野菜のお礼にと頂いたこちらの食品を使ってアレンジ料理を作りました。
product by patagonia


パタゴニアさんならではの、環境に大変配慮された食料品のシリーズ。
コンセプトやパッケージもとても素敵なのだが、味も抜群に美味しい!
〈簡単惣菜〉アレンジ編
『サーモンとグリル野菜のさっぱりマリネ風』

・ピクルスとピクルス酢
・サーモン
・お好きな野菜(今回はレンコンと茄子を使用)
・オイル(ココナッツオイル使用)
・自家製ハーブソルト(コラムvol 8にレシピ有)

作り方
1.サーモンをカット(今回はプロビジョンズを使用。スモークサーモンや生のサーモン、グリルしたサーモンなどアレンジ自在)

2.野菜をカット
フライパンにオイルを敷き、野菜をグリル。
 旨味を引き立たすため、自家製ハーブソルトで少々味付け。

3.ピクルスをカット

4.皿に素材を盛り付け、ピクルス液を少々馴染ませたら完成




余ったピクルス液は、炒め物やドレッシングなどお料理を美味しく頂く合わせ調味料としても活用できます。
ぜひ色々お試しくださいね!

Writer

 

【 NINO 】            

フードディレクション 〈食・農・暮らし〉自然の美しさを生かした食の提案。foodstyling、catering、料理教室など。 まるしん農園コンセプターとして食と自然を楽しむ体験イベント企画運営。

【 まるしん農園 】          

海と山に囲まれた大磯町で循環型農業を営んでいます。 循環・ご縁・美味しい・安心・楽しいを大切に日々実験中。